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ご近所ドクターインタビュー

  • 上六ツ川内科クリニック(弘明寺)

  • 日本呼吸器学会専門医
  • 院長 三島 渉 先生

  • 先生

  • 【みしま・わたる】横浜市立大学卒業。呼吸器内科に進み、同大学病院や三浦市立病院、横浜船員保険病院(現・横浜保土ケ谷中央病院)などに勤務。平成19年開業。各種メディアに出演するなど、疾患の啓発にも取り組んでいる。◆医学博士◆日本アレルギー学会専門医 ◆日本禁煙学会専門医 ◆日本内科学会認定医 ◆身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器機能障害)
  • 上六ツ川内科クリニック(弘明寺)

  • 日本呼吸器学会専門医
  • 院長 三島 渉 先生

  • 【みしま・わたる】横浜市立大学卒業。呼吸器内科に進み、同大学病院や三浦市立病院、横浜船員保険病院(現・横浜保土ケ谷中央病院)などに勤務。平成19年開業。各種メディアに出演するなど、疾患の啓発にも取り組んでいる。◆医学博士◆日本アレルギー学会専門医 ◆日本禁煙学会専門医 ◆日本内科学会認定医 ◆身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器機能障害)

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2017/08取材情報


 風邪をひいて以来、熱や鼻水は治まったけれど、気管のあたりがむず痒くて咳だけがなかなか治らない――そんな症状を経験したことはないでしょうか。「ただの風邪」として片付けてしまっている方もいるかもしれませんが、実はこれ、厄介な疾患が隠れている可能性大です。そもそも風邪というのは急性疾患で、長くても2週間で治るものです。2週間以上咳が続いているのならば、それはもはや風邪とはいいません。ですから、いくら風邪薬を服用したところで症状はよくならないのです。咳が長く続く代表的な病気は〝喘息〞です。当院にも「咳が治らない」と訴える患者さんが多数いらっしゃいますが、その6〜7割は喘息となっています。
 喘息は年間1600人もの方が命を落とす疾患で、悪化すると呼吸もままならなくなります。しかも、喘息は完治することがありません。症状が治まっても、気道は慢性の炎症状態が続いています。症状の悪化を防ぎ、再発させないためには、継続的に治療していくことが必要です。

喘息のほかにCOPD、
肺がん、肺結核の恐れも

 先ほど、「咳が治らない」と訴える患者さんの多くが喘息であるといいましたが、ほかにも原因となる疾患があります。喘息に次いでよく見つかるのが、喫煙者・高齢者に多いCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。 COPDは咳や痰、息切れ、手足のむくみといった症状を引き起こし、酸素不足によって死に至ることもあります。こちらも現状では完治不可能な疾患であり、治療を継続して悪化を防ぐことが重要になります。
 また、COPDよりもさらに数は少なくなりますが、咳の原因が肺がんや肺結核というケースもあります。どちらも最初は「なんとなく咳が出る」といった症状しか出ません。そのため、「そのうち治るだろう」と放置され、進行していくのです。
 胸に痛みを感じ、血の混じった痰が出るようになってようやく受診する患者さんが多いのですが、肺がんの場合、この段階ではすでに手遅れ。そんなことにならないためにも、咳が続くようなら速やかに受診していただきたいと思います。

適切な検査・診断が
早期発見のカギ

 長引く咳の原因を突き止めるには綿密な検査が欠かせません。例えば、肺機能をチェックするスパイロメーターやモストグラフという機械では、ただの風邪なのか、あるいはそれ以外の疾患なのかを判別でき、喘息やCOPDの診断に役立ちます。
 一方、呼気一酸化窒素ガス分析器は喘息とCOPDを判別するのに有効です。喘息では気管支炎症によって一酸化窒素が発生するため、呼気中の窒素を測ることで両者を区別できます。「喘息はステロイド剤の投与」「COPDは禁煙」というように治療方法が異なってくるため、こうした検査も必要となります。
 また、肺がんや肺結核が疑われる場合には、CT検査を実施しています。実際、これによって毎年2〜3人は初期の肺がんが見つかっており、早期発見には欠かせないものとなっています。これらの検査は専門的な呼吸器診療を行っている医療機関以外ではあまり実施していません。早期発見・治療を可能にするためにも、専門医に受診することが望ましいでしょう。

手遅れにならないため
土日も専門医療を提供

 大学病院の呼吸器内科で診療していた頃「もっと早く来てくれていれば助かったのに…」という事例を幾度も経験しました。患者さんが最初に訪れる地域の診療所では、呼吸器を専門的に診るところがほとんどなく、大学病院に辿り着くまでに悪化してしまうケースが非常に多かったのです。私が開業したのは、ひとりの医師として少しでもこうした状況を改善したいという気持ちからでした。地域に根ざして専門的な診療を行っていくことで、手遅れになる患者さんを一人でも減らそう、その想いが当院の診療の根幹にあります。
 呼吸器以外にも循環器、腎臓内科、糖尿病、リウマチの専門医を招いて専門外来を実施し、土日も診療しています。患者さんにとって身近な地域で、毎日専門診療を行うことで、診断・治療の精度を高め、重症化を未然に防いでいくことが狙いです。
 咳のような症状でも背後には危険な疾患が隠れており、放っておけば取り返しのつかない事態にもなりかねません。些細なことでも「おかしいな」と感じることがあれば、まずは相談していただきたいと思います。


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